福岡市ではかつて、大砲を使って時刻を知らせていた文化がありました。
石碑「午砲場跡」
福岡市中央区港3丁目、「住吉神社」というお宮の一角に「午砲場跡」という石碑があります。
これは、明治21年より「大砲」で空砲を撃ち鳴らして時間を告げる「午砲(ドン)」と呼ばれる習慣が始まり、この大砲の設置跡を示す石碑です。
大砲を撃ち鳴らすようになった理由として、
当時の福岡の習慣として、約束の時間より少し遅れて集まる「博多時間」という感覚が定着しており、会議などの集合時間もまばらで、何かと不都合が生じていました。(現在のイメージ ↓)
そこで、この状況を変えようと、標準時を知らせる私立号砲会社を設立し、空砲を発砲するに至りました。(昔はのんびりしてたのね)
最初は、須崎の台場(現在の須崎公園)に設置されますが、周辺住民からの苦情などにより、西公園へと移設されました。そして、昭和6年に市庁舎屋上にサイレンが設置される事でその役目を終えました。
当時使用されていた大砲は、現在は福岡市博物館に展示されています。
出典:福岡市博物館
博物館に行く機会があった時は、ぜひこの大砲を見に行ってみて下さい。
では、また次回に。
関連情報
施設名 | 午砲場跡(住吉神社) |
所在地 | 福岡県福岡市中央区港3-3 |
参考サイト | この記事を書くにあたって、参考・引用させて頂いたサイト (厚く御礼申し上げます。順不同) ・中央区ものしり手帳「日の出と正午を・・」【福岡市広報課】 ・福岡市民に時告げた「ドン」都心に・・【西日本新聞】 ・福岡市博物館Twitter【福岡市博物館】 |
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