おそらく、徳島県独自の風習だと思うのですが「お嫁さんのお菓子」ってご存じですか?
先日、家族とその話題になったので、その歴史等を調べてまとめてみました。
「お嫁さんのお菓子」って何?
正式名称は「花嫁菓子」と言うそうです。
幼少の頃、母親がどこからか持って帰ってきてくれて食べてました。
こんな感じの紙袋に入ってるんですよね。
徳島では婚礼の時に、花嫁さんが実家や嫁ぎ先の近所に挨拶をしながら練り歩く”初歩き”という習慣があります。この時に花嫁さんが、お祝いをしてくれる近所の方々や子どもたちに「花嫁菓子」を贈ります。県民の間では「およめさんのお菓子」と呼ばれ親しまれています。
出典:浅井製菓所「花嫁菓子とは」
お菓子の見た目はこんな感じです。
婚礼・祝い事を連想させるふわっとした薄色です。
出典:阿波市観光協会「佐藤製菓」
原材料は「もち米」と「砂糖」のみ。
製法は昔ながらの手作業で作っています。職人技ですね。
出典:浅井製菓所「花嫁菓子とは」
食べた感じは「軽くて甘いおせんべい」という感じです。
口に入れると、もち米の生地は溶けてしまって、後には砂糖の甘さが広がります。
何というか、素朴でいて幸せな気分になる味です。美味しいですよ。
今も買えるの?
今でも徳島県内の製菓所があり、電話・FAX・メールなどで購入出来ます。
安いものは単価が一袋100円ぐらいなので、結婚披露宴の帰り際などで貰うと嬉しいですね。
出典:浅井製菓所「商品紹介」
「でも、嫁に行く予定、嫁をもらう予定、披露宴にも行く予定はないんだけど・・」
という方は、お盆・お彼岸用のお供え用菓子として売られている姉妹品「池の月」や「ふやき」があります。
出典:浅井製菓所「商品紹介」
二つの違いは、「ふやき」よりも「池の月」の方が少し厚みがあるそうです。
厚みで言うと「花嫁菓子=ふやき」だそうなので、花嫁菓子の質感を体験したい方は「ふやき」の方が良いと思います。
福岡でもたまに売ってますし、懐かしくて一度買いました。
では、また次回に。
【追記】
徳島市内のスーパーで花嫁菓子を見つけました。(2024年8月14日)
関連サイト
関連サイト | ・浅井製菓所【公式サイト】 ・徳島県菓子工業組合「浅井製菓所」 ・阿波市観光協会「佐藤製菓」 |
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